◎春季地区大会で、野球部が決勝に進出する

本年度の春期野球大会の旭川地区予選は、5月13日より旭川スタルヒン球場で、23校が参加し開催された。
　本校野球部は新聞の下馬評にも上らず、全く注目されていなかったが、１回戦羽幌高校、２回戦旭川北都商業、３回戦旭川大学高校、準決勝では工業高校を次々と連覇し、決勝戦に進出した。
決勝戦は5月23日日曜日に旭川実業高校と対戦したが、4対1で惜敗した。しかし旭商の奮闘ぶりは市民の大きな関心を浴びた。甲子園出場を賭けて7月より始まる夏の大会での本校野球部の活躍が、今までになく旭商関係者や同窓生に期待されている。確実に旭商野球部は力がついてきている。

◎第86回全国高校野球選手大会　北北海道大会
　　　　　　　　　　旭川支部予選の組み合わせが決まる

　去る6月15日の高野連旭川支部の役員会議で、夏の野球大会の組み合わせが発表になった。本校野球部はCブロックにはいったが、高石監督の話では、１回戦の北高校との対戦が、事実上の決勝戦になるだろうとの感想であった。

◎野球部後援会の会員が160名を突破　7月9日に設立総会の開催が決まる

野球部監督の高石克己監督を側面より応援し、ぜひ甲子園出場を実現してもらおうと、第18期会長の野原健一氏を中心として卒業生有志により、仮称「旭商硬式野球部後援会」の設立準備が着々と行われているが、5月10日現在で会員が160名を超えた。
　その第2回の設立準備委員の会議が旭商会館で6月14日に開催され、いよいよ7月9日午後6時半より、旭商会館で設立総会が開催されることが決定した。野原氏は今後も多くの同窓生に入会を呼びかけていきたいと言っていた。

◎定時制三年の小泉由希さんが旭川市奨励賞を受賞

　旭川市には、文化やスポーツ、学校活動などで活躍した生徒を表彰する旭川市教育奨励賞が設置されている。その平成15年度の授賞式が本年3月26日に市教委で行われ、これに２個人と２団体が選ばれた。その一人に本校定時制3年の小泉由希さんが選ばれた。
　小泉さんは、昨年11月の全国高校定時制・通信制生徒生活体験発表会で見事に厚生労働大臣賞を受賞したことが高く評価された。

◎全日制224名、定時制9名が卒業
　　　　　　　　　　　平成15年度卒業式が3月1日に挙行される

　本年3月1日に卒業式が本校体育館で開催された。今年は全日制卒業生が224名、定時制卒業生は9名であった。
　北海道労働局のまとめによると本年１月未現在、高校生の就職内定率は57．1％で、就職希望の生徒10297人のうち、4421人が未定という大変厳しい状況となっていたが、２月未現在でも80％を切って卒業式まで完全就職した高校はほとんどない。
　そんな中で、本校全日制生徒126名の就職は、4月末で全員就職を達成した。職種別では、建設業（9）、製造業（8）、電気・ガス・水道業（2）、運輸・通信業（2）、卸売・小売業（40）、飲食店（3）、金融・保険．証券業（8）、不動産業（0）、サービス業（50）、公務員（6）、その他となっている。また進学者は90名で、４年生大学12名、短大15名、専門・各種学校53名、予備校（10名）で、進学者は卒業生の4割を超えている。
　なお、同窓会の入会式は、2月27日金曜日の午後2時より開催され、山田同窓会長、田上校長からはなむけの言葉が、また小林副会長より卒業生に同窓会からの記念品の目録が贈られ、その後事務局の荻野常務理事より同窓会の活動状況の紹介があった。

◎伝統の商業科は遂に閉科
　　　　　新しく流通ビジネス科と国際ビジネス科に転換となる

　本校は、大正11年の創設以来長らく商業科が設置されてきたが、時代の変化と社会からの要求から昭和44年には、商業科7クラスのうち2クラスが事務科となり、昭和46年には事務科は情報処理科に転換となった。平成7年に商業科1クラスが会計科に転換、翌平成8年に中学生の減少により商業科1クラスが減り、商業科3クラス、会計科1クラス、情報処理科2クラスの体制となった。そして今年4月より商業科3クラスが、流通ビジネス科1クラスに学科転換となったのである。
　なお、本年3月の各科の入試倍率は以下の通りである。
　　　　
　　　　　　流通ビジネス科　　　定員80名　　志願者86名
　　　　　　国際ビジネス科　　　定員40名　　志願者38名
　　　　　　会計科　　　　　　　定員40名　　志願者59名　
　　　　　　情報処理科　　　　　定員80名　　志願者77名

◎旭商出身の初の校長が着任
　　　　　第25代木材勝彦校長は本校第38期卒

　今春の教職員の人事異動で、２年間在任していた田上幸雄校長が定年退職となり、その後任に滝川西高校より木村勝彦校長が赴任した。木村勝彦校長は本校の卒業生である。
　 これまで本校では、倉島力、渡辺敏郎、古谷勤、田上幸雄校長のように、かって本校に勤務した教員が校長になった例があるが、本校の卒業生が母校の校長になったのは、初めてである。
　 木材校長は、昭和39年3月本校卒業後千葉商科大学に進学し、同大学卒業後高校の教員となり、平成8年函館商業の教頭、平成10年富川高校教頭、平成13年滝川西高校校長となり、今春旭商の第25代校長として、母校に赴任して来た。

◎今後も予断を許さない定時制課程募集停止問題

　平成14年12月11日に道教委は本校及び旭川北高校、旭川工業高校の定時制課程を平成17年度から募集停止をする方針を出した。これに対し平成15年6月11日に旭商同窓会が中心となって反対運動を進めることが決定され、PTA、−穂会、教職員などと連携して署名活動や旭川出身の道議への陳情などが急速に展開された。遅れて北高校も反対運動に立ち上がり、工業高校は3間口が1間口の減少にとどまる方針から、ほとんど反対運動が行われなかったが、本校の反対署名は9月3日現在23521筆集まり、9月4日に上川教育局に来た道教委の最高幹部の巻渕雄二参事に同窓会・PTAなど幹部役員9名が、陳情をおこなった。旭商の強力な反対運動に道教委は躊躇し、9月25日に「募集停止凍結」という結論を出さざるを得なかった。
　もともと旭川市の定時制課程のこの問題は、旭川北都商業高校の再編計画が定時制扱いになるため、全道的に高校の整理再編を計画する道教委が便乗して考えた安易な計画で、旭川市民の声を全く開かず、また本校定時制の長い歴史や優れた教育実践を全く考慮しない単なる机上のいい加減なプランであった。その後、旭川市教委と道教委は今年2月4日に合同の新懇話会設置の構想をブチ上げ、ここで歴史の浅い凌雲高校・東栄高校・南高校の三校の統廃合及び定時制課程の統廃合、旭川北都高校の再編などを協議し、そこでの答申を受けて、一気に定時制の統廃合に向かう考えのようである。
　 新懇話会が最終的にどんな結論を出すかまだ予想はつかないが、今年も定員40名対し、38名の入学者があった旭商定時制課程は、その存在意義は全く失われていないのである。

◎校舎の大規模改造工事が終了

　本校の現在の校舎は、創立以来三代目になり、昭和５６年に竣工したものであるが、既に２０年以上も経ち、配水管の腐食をはじめ校舎内のあちらこちらに傷みが出て来ていた。　　
　 それで道教委は一昨年より２年間で大規模改修工事行うことになり、昨年12月8日に一切の工事は完了した。主な工事は給排水管や電気設備の取り替え、耐震工事、バリアフアなどを中心としたもので、道教委は今後15年は改修は必要ないと見込んでいる。

◎新年度の活動計画を発表
　　　　旭商奨学会後援会総会が開催される

　本校には旭川市郊外の江丹別春日に学校林を有している。この学校林は昭和3年に開設されたもので、道内の学校林では最も古い歴史を有し、昭和13年にはこの山林を中心の基本財産として、財団法人「旭商奨学会」が設立された。旭商奨学会では、これまで山林の売却益などを使用して、旭商の教育振興に多大な貫献をしてきた。
　しかし、近年の利率の低下や木材価格の低落により、旭商奨学会は財政的に困窮となって来た。それでこの旭商奨学会を支援しようと同窓生・旧職員・旧PTA役員などが立ち上がり、旭商奨学会の後援会を昨年3月5日に設立し、会員募集を開始した。
　本年3月末現在で卒業生約180名、旧職員22名、旧PTA役員11名など多数の入会があり、昨年度は155万円、今年度は180万円を旭商奨学会に寄贈した。
　後援会では、今年度も卒業生の入会を期待している。年会費は個人3000円、法人は5000円、申し込み先は以下の通り。振り込み用紙や活動計画書が送付される。

　申し込み先　　070−0063　旭川市曙3条3丁目　旭商奨学会後援会事務局

◎学校敷地内が全面的に禁煙

旭川商業高校では、今年3月25日より校地内の全面禁煙を始めた。それまで約25名の教職員の喫煙者がいて、職員室内の一隅の喫煙所を使用していた。一方職員室内には生徒の相談室がなく、担任などは不自由を感じていたところであったが、喫煙所を相談室に替えようとの意見が出され、それを機会に校地内の全面禁煙に踏み切った。
　現在市内、道内の高校で校地内の全面禁煙の学校はほとんどなく、旭商は他の学校に先駆けて実施に入った。

◎山田同窓会長や渡辺・関根監事は留任
　　　　　　　　6月16日の代議員会承落される

　6月16日に同窓会の代議員会が旭商会館二階会議室で開催され、役員80名が出席した。主な議題は、15年度決算・16年度予算案の審議のほか、今年度は役員（会長・監事）の改選時期にあたっていたが、現在の山田稔会長と渡辺祐吉・関根久雄の両監事の留任が承認された。

◎本年度の同窓会総会のポスター・会券が出来上がる

　本年の旭商同窓会は、主管当番期が第46期で、9月11日土曜日午後6時半より旭川パレスホテルで開催されることになっているが、この度そのポスターと会券が完成した。

◎旭商プレミアムカードの利用のおすすめ

12年前の学校創立70周年の記念行事の一環として、本校の卒業生を対象に「旭商プレミアムカード」が作られた。このカードを利用して購入した場合、購入金額の0．5％が、学校に還元されるのが特色で、この一年間では約25万円が還元された。この還元金は積み立てされ、3年に一回部活動の援助に使用している。現在カード会員は約1000人であるが、同窓会事務局では、未加入同窓生の入会を期待している。希望者は旭商同窓会事務局（旭川市曙3条3丁目、旭商同窓会事務局、電話0166−224127荻野慶博）まで連絡あれば、関係資料が送付される。

◎旧職員の訃報

　吉田実先生　平成１６年４月２４日逝去
　江別市野幌代々木町66　喪主妻ナナさん

　吉田実先生は本校14期卒業生。昭和15年本校卒業後横浜高等商業学校に進学。本校には昭和27年1月より昭和42年3月まで商業科教員として教壇に立ち、第29期・34期・39期生の卒業担任をした。その後道内高校の校長として歴任し、最後は奈井江商業高校の校長であった。長らく心臓病を患っていたが、昨年胃ガンが発見され、治療中であった。

　伊藤改行先生　平成１６年５月１４日逝去
　旭川市住吉四条一丁目　　喪主妻和子さん

伊藤先生は昭和6年旭川で出生。旭川東高校を卒業後北海道学芸大学に進学。天塩・留萌高校の教員を経て、昭和56年本校に理科の教員として赴任、平成4年3月に定年退職された。その後数年旭川市内の専門学校に勤務されていた。２年前よりガンの治療を行っていた。享年74才。